るりか誕生日記念SS![]()
「翼になれ」
| あいつが死んだ… 信じられない現実が私の前に拡がる… 棺の中のあいつは普通に眠っているようだった… 私はただ呆然とあいつの遺影を見ていた… 家に帰ると兄貴が何か言っていたと思う、 けど私には届かなかったのだろう… 部屋に入り私はベッドに身体を放り投げ、遺影の写真を思い出した 「あいつは…もういないんだ…」 そう思うと、私は一気に泣き出していた。 どれぐらい泣いただろうか、気付いたら夜が明けていた 私は泣き腫らした目をこすって、ベランダに出た。 静かに両手を広げて 「…あなたに…逢いたい…私の腕……翼になれ…」 そうつぶやくと私の中でいろんなあいつが甦ってきた 転校してきたばかりで、ちょっと戸惑っていたあいつ… 野球をやって三球三振に倒れて、ちょっとくやしそうだったあいつ… 私がアンモナイトの化石を割ってしまったとき、私をかばってくれたあいつ… そして… いつでも私のことを優しく見守っていてくれたあいつ… ゆっくり目を開けて、私はつぶやいた 「…ありがとう…私、頑張るから…ずっと…ずーっと見ていてね…」 たとえあいつの肉体が滅んだとしても、あいつの思い出は…心は私の中でずっと生きつづける… そう思うと、私は部屋に戻った… |
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このSSはある歌をベースにつくりまして、まぁイメージどおりにできたかな?と 思っています。 なんか、ちょこっといじると他の11人にも当てはまりそうです(笑) でも、今回はるりかのSSってことで…。(死) 主人公の葬儀後のるりかの心情を書いてみて、 なんつーか…原曲を聞いている時点で既にせつなくなりました。 最愛の人を失った12人を榊は暖かく、そして優しく見守っていたいです。 というわけで、こんなSSを読んで頂きましてありがとうございました。 機会があったらまたお会いしましょう! P.S.本当にすまん、るりか…、こんどは明るいSSを書くから…。 榊 晶拝 |
| 榊 晶さんより、るりか誕生日プレゼントの小説を頂きました。 胸に秘めた想いは永遠、そう心に誓ったるりか。 でも、悲しいかな、人の記憶というものはすこしずつ、 すこしずつ、薄れていってしまうものなのです。 たとえそうだと分かっていても、想いは永遠と信じる心。 そういったところが人が人である所以かもしれません。 |
