センチメンタル・ストッパーVIII
〜 約束の場所 〜
| 「一週間過ぎたら、あの人が目を覚ます可能性が無くなってしまうから。」 わたしの答えを聞いて、吉野君は一瞬息を呑んだ。そして「聞いてたん、ですか・・・」 と絞り出すような声で言った。 立ち聞きするつもりはなかったんだけどね。と、わたしは苦笑した。みんなが話してい る時に待合室に居合わせたのは全くの偶然だった。車のキーを忘れた事を思い出して、み んなの待っている場所に戻ったら、偶然、その場に居あわせてしまったのだ。 「確率が下がるいうても、ゼロにはなりません!」それでも吉野君はわたしを説得しようとした。 「ちゃんと休んで、治療してから、投げた方がいいピッチングができます!」 「・・・自分の体は、自分でわかるの。」 わたしは首を振った。 たぶんしばらく投げられない。もしかしたら、今日の登板が今シーズン最後になるかも しれない。そんな事になったら、来年の3月まで試合で投げる事が出来なくなる。だった ら、今日しかない。たとえ・・・金輪際ボールが握れなくなるとしても。 「今日が最後のチャンスなんだよ。」 ストッパーがマウンドに上がるのは、何も勝ちゲームの九回ばかりでは、ない。 優勝を争っている時やどうしても勝利が必要な時、ストッパーは自分自身の誇りと、チ ームメイトの希望を賭けて、登板する。何回からであろうが、何処を相手にしていようが、 あるいは疲労しあるいは故障していようが、関係ない。9回表。たとえ相手チームにリー ドを許していたとしても、9回裏の逆転サヨナラを信じて、マウンドに上がる。 わたしにとって、今この瞬間こそが、その「ゲーム」だっだ。 「おねがい、吉野君。この試合だけは、好きにさせてちょうだい・・・」 「けど、このままやったら、るりか先輩がっ ――― 」 「あなたがわたしのチーム・メイトで、『あの人』の代理だというなら」 わたしは吉野君の目を真正面から見据えて、告げた。 「ホームベースの向こうで、わたしの最後を見届けなさい。」 吉野君は何も言わなかった。ただ、口を真一文字に引き結んで、じっとわたしの顔を見 ていた。・・・が、やがて、何も言わず踵を返して、マウンドを降りていった。 二度と後悔はしない。再びマウンドへ行くと決めた時、わたしはそう誓ったのだ。 キャッチャーが守備位置につき、打者がバッター・ボックスに入る。そして、審判が試 合再開を宣言した。 わたしはピッチャーズ・プレートを踏んで、投球動作を起こした。 わたしの全身全霊が、彼の心に届く事、ただそれだけを願って。 「!」 力ないストレートがまともにはじき返される。顔面に向かって飛んでくるその打球を、 わたしは刹那、他人事のように見つめた。 ▼ 鋭い打球がピッチャーにめがけて飛んだ。るりかは何とかグラブに当てたが、捕球する にはいたらず、ボールは内野に転がった。セカンドがそのボールを拾い上げた時には、す でに三塁ランナーがホームを踏んでいた。 ちくしょう! 僕は力なくフェンスの前にへたりこんだ。そうしているうちにも、体はどんどん重くな ってくる。アタマの中が霧がかかったようにぼやけてくる。 降るようなスタジアムの歓声。野次。悲鳴。絶叫。それが打ち寄せる波のように僕の体 を洗った。 「思ったとおりの人生だったろう?」 少年の声が聞こえた。 「惚れた女の為に闘って、その闘いに殉じて、そして女が泣いてくれる。男冥利に尽きる 死に方だ。」 反論しようと口を動かす。でも声にならない。ゆっくり、周りの景色が薄れる。色彩を 失い、輪郭を失い、音を失い、形を失い、ゆっくりと溶ける。だめだ、と思っても、もう それを止める事は出来ない。後に待っているのは、暗くて冷たい闇。僕は今はっきり、死 を実感していた。 あまりの気だるさに、僕は目を閉じかけた。 「そうさ、あがくから苦しいんだよ。あきらめてしまえば、楽になれる。忘れてしまえば、 自由になれる。」 そうかもしれない。ぼくは少年の言葉に納得しかけた。言われるままに目を閉じようと して・・・だが、その時。 「!」 胸の奥で何かが小さく瞬いた。 何かが・・・光った。小さな光。だが、僕はそれに気付いた。いや、気付かされた。 声が、聞こえたから! と、ど、け 「 ――― 届け?」 口にしてみる。そして僕は耳をすませた―――聞こえた! 今度ははっきりと! 「とどけ!」と、はっきり、るりかの声で。 るりかが、僕を呼んでいた! 僕は背後の金網を掴んで、もう一度、立ち上がった。るりかが、僕を呼んでいる! 「この、やろうおおおっ!」 僕はグランドの方を向いて金網を掴んだ。そのまま、指に力を込める。ひきつるような 痛み。かまわず、指に力を込める。たちまち両手の指が血まみれになった。 「おどろいたな。まだ、そんな力が残っていたのか?」 少年の声が聞こえた。僕は無視した。返事するどころか、考える事すら厭わしかった。 力と精神のありったけを指に込める。 「行ってどうする? 分かっているんだろう? 君は何も出来ない!」 「わかっている。」 そんなことは分かっていた。こんな僕だ。プロに来たのが間違いだ。でも、るりかが呼 んでいるのなら。まだ、僕を必要としてくれるのであれば。僕はグランドに戻る。 「だから、何のために!」 勝つためではない。るりかが心から笑えるように。そして、もしも、苦しみ、傷つき、 泣く時は、一緒に泣くために。ただ、ただ――― 僕は指に力を込めた。少しずつ、少しずつ金網が広がる。 「何一つ出来なくとも、ただ、一緒にいるために ――― けっして、るりかを独りにし ない!」 僕は、るりかのいるマウンドへ、行く! 僕は、獣のように吼え、内野フェンスを引きちぎった。 「!」 瞬間、全てが闇に消えた。そして・・・ 「そう、だから、彼女は君を待っている。」 静かで穏やかな声が聞こえた。 風景が変わる。白い、そして淡く黄昏色に染まる空間。 たなびく金色の雲の向こうに、あの少年が立っていた。 穏やかな微笑みを浮かべている。 「るりかは君を待っている。九回裏の逆転を信じて、最終回のマウンドにあがったんだ。」 不思議な感覚だった。少年とは一面識も無いはずだ。でも、その時、ふと何処かであっ た事があるような気がした。 「るりかはコントロールがいい。 何故だと思う?」 少年はやさしく目を細めた。 「彼女は小学校の時、とても大切な友達とキャッチボールをしていた。だが、小学生の時 から、彼女の投げるボールは特別速く、同学年の友達ではそのボールを捕れなかった。」 昔を懐かしむようなそんな顔。 「その男の子は転校してきたばかりで・・・中々友達ができなかった。そんな転校生が仲 間に入れるように、彼女は一球一球を注意して一生懸命正確に投げたんだ。」 微かな温かい微笑み。 「るりかはその友達に取れるように、とりやすいところへ投げるように心がけた。それが るりかの投げるボールの基本なんだ。カーブでもシュートでも、サークルチェンジでも、 それは変わらなかった。るりかにとってピッチングとはすなわち、キャッチャーとのキャ ッチボールなんだよ。」 そうか。それであれほどにコントロールに神経をつかう。あれほどにキャッチャーのた めを思って投げるんだ。 「だけど、ナックル・ボールは別。あれはるりかでも、コントロールできないボールだ。」 少年は僕の目をじっと見つめた。 「るりかはナックルを投げる時、いつも不安に駆られる。相手の事を気遣い、傷つけない ようにしたいと常に願っている彼女にとって、相手に捕れないボールを投げるのはとても 怖い事だ。」 そうか! だから、必要以上にコントロールを気にするし、腕の振りが小さくなって、 変化や落差の小さなボールになるんだ。 「るりかボールは、常に相手の事を思って自分をコントロールしている彼女の、たった一 つの"わがまま"だ。・・・彼女が何も怖がらずに全力で『るりかボール』を投げられる人 間はこの世に一人しかいない。初対面であのボールを受け止め、一緒にプロに入り、常に 完全捕球するために工夫し、一緒にあのボールをウィニング・ショットにまで育て上げた、 『捕手』。彼女のただ一人の『相棒』。」 少年は僕の目を見て微笑んだ。 「貴方なら、『るりかボール』を捕れるんじゃないか? 全力で全開の『るりかボール』を。 いや、彼女の全てを受け止めようとする貴方だけが、あのボールを捕ることが出来るんだ。 『るりかボール』は捕れる捕手が存在して初めて成立するウィニング・ショット。・・・そ う言ったのは貴方だよ。」 少年は人懐っこい微笑みを浮かべて、そう言った。 僕は唐突に気付いた。少年が誰なのかわかった。根拠は無かったが確信があった。 「何故、そんなアドバイスを僕に・・・」 少年はそれには答えず、ただ微笑んでいた。そして、わずかに目を伏せた。 「どんな痛みも、二人いれば分かち合う事が出来る。だけど一人で残されたものは全部一 人で引き受けなければならない。」 少年は首を振って、うなだれる。 「そして、『死』という現実は、一人で背負うにはあまりに重過ぎる。・・・でも、もうぼ くには何も出来ない。そばにいる事も涙を拭く事も。ぼくには、もうその『資格』がない。」 僕の脳裏に水色の写真立てが一瞬うかんで、消える。 「るりかを一人にしないでやってほしい。もう、君にしか頼めない。」 少年の姿が光に包まれる。その光はさらに強くなり、やがて視界全体をおおい、そして。 「マウンドへ行ってくれ。・・・るりかのことを、頼む。」 ▼ わたしは限界だった。 味方打線が頑張って、点数を取り返してくれたけど、すぐにわたしが打たれて、残らず 取り返されてしまった。 心を現実につなぎ止めていた糸が一本、また一本、切れていった。耳鳴りとめまい・・・ 呼吸が苦しくなり、爪がはがれかけた右手の指先からズキズキと痛みが伝わって来る。肩 も肘も棒のようにつっぱって、曲げるたびにしびれが広がる。 もう、これで明日は投げられない。もしかしたら今シーズンはダメかもしれない。 はじめから、そのつもりだった。今日で終わらせるつもりだったのだ。だって、ここに は彼が居ない。楽しくもない。辛いだけだ。それなら、わたしは彼のそばにいたい。自己 満足かもしれない。甘えかもしれない。でも、わたしはもう彼の傍を離れたくなかった。 独りでいたくなかった。ただ、それだけだった。 ベンチからタイムがかかる。慌ただしい動き。足音がして、背後に人の気配。振り向か なくてもそれがピッチング・コーチだとわかった。 (ごめんね・・・) うつむいた首さえあげられず、わたしは胸の奥でつぶやいた。 (ごめんね。あなたに、届かなかったよ。) そんなこと、ないよ。・・・・・・ちゃんと、届いたよ。 突然、耳元で声がした。 そんなこと、ないよ。るりかは、すごく、がんばった。願いはきっと叶う。 わたしは顔をあげた。騒然とするスタジアムを見回す。グランドを、ネット裏を、スタ ンドを・・・ 白いシャツを着た18歳ぐらいの少年が、一塁側のスタンドさらに上、看板の上に腰掛 けていた。 あの時の、最後に出会った時のまま、昔のままの変わらぬ笑顔で、わたしに向かって、 小さく頷いた。 大丈夫だよ。がんばれ、るりか。 ・・・その声は声援も歓声も超えてわたしの耳に届いた。 「・・・りか。おい、るりか!」 肩を揺さぶられて、我に返る。視線の先には誰もいない。看板の上に人影は無い。 「大丈夫か? ・・・しっかりしろ。まだ、気を抜くのは早いぞ。」 「・・・でも、わたし、もう」 ホームベースのあたりで監督が主審と話している。あれはわたしの交替を告げているの では・・・? 「交代するのは、お前じゃない」 えっ・・・それは、どういう・・・ コーチに促されて、一塁側に目をやる・・・と、スタンドで金網にしがみつくようにし て、手を振っている昌宏が見えた。何か叫んでいる。そして、選手交代のコール・・・え。 聞こえなかった。スタジアムが沸騰するようなもの凄い歓声。それにかき消されて聞こ えなかった・・・でも、その歓声に応えるかのようにベンチから誰かが飛び出してきた。 スカイ・ブルーのプロテクターとレガース・・・真っ白いホーム用のユニフォーム。 そのままホームベース前で吉野君と握手、新しいボールを受け取って、こちらへ、マウ ンドへ登ってくる。 そんな・・・こんなことが! 視界がみるみるうちに霞んでいく、わたしは口元を押さえた。そうしなければ、その場 で声を上げて泣き出してしまいそうだった。 彼が、立っていた。夢でも幻でもなく、いつも通りにそこにいた。 わたしに真っ白なボールを差し出す。 「どうして・・・」 「監督が・・・僕の選手登録を抹消しないでいてくれたんだ。」 ▼ 「ぐうっ!」 僕は腹筋の力で一気に起き上がり・・・その後、頭を抱えてうめいた。 めざめは・・・全く唐突だった。 まず自分が病院にいることが理解できなかった。ぼくの記憶はフェンスに激突した後、 ボールを確認したところまでできっぱり途絶えていたのだ。さらに目の前にるりかと同じ 顔をした男がいた事も混乱を助長させた。枕元に病院とはおよそ似つかわしくないオーデ ィオセットがおかれており、ヘッドホンからは野球中継が流れていた。 るりかと同じ顔の男(後でるりかの双子の兄貴だとわかった。)は、ぼくの襟首をつかむ と、「るりかがマウンドで待っている」と言った。それだけで十分だった。彼が運転する車に 乗って(かなり無茶な運転だったが)球場に駆けつけ、そこでトレーナーの馬内先生か ら、ぼくが(ケガして意識不明であったにもかかわらず)一軍選手として、しかもベンチ 入りの25人の中に入っていることを知らされたのだ・・・ コーチの指示を待たずにぼくは防具を付け始めた。馬内先生が近寄ってきて、簡単に傷 の具合を見てくれた。ここまでの6試合の流れを質問するとベンチにいた控えの人が代わ る代わる教えてくれた。ブルペンにいた投手もコーチもみんな帰ってきていた。 ベンチで自分の番号が張られたヘルメットを見たときは、不覚にも涙が出そうになった。 名前がコールされた途端、もの凄い歓声が聞こえた。正直自分のことだとは思えず、何 かおこったかと周りを見回しそうになった。 吉野が新品のボールを手渡しながら、「おかえりなさい。」と声をかけてくれた。そのボ ールを手にした瞬間、止まっていた時間が動き出した様に感じた。それでやっと納得でき た。 ぼくはここへ、帰ってきた。るりかの待つスタジアムへ、帰ってきたのだ。 ▼ 「たーけ・・・心配そうな顔、すんなよ。・・・やれるから、出てきたんだよ。」 そう言って、彼はわたしの右手をそっと優しく握った。 「こんなになるまで・・・何考えてんだよ。この底なしたわけ。」 「な、なによ・・・」 わたしは怒鳴った。 「あなたが寝てる間、わたしがどんな苦労したか知らないくせに・・・」 だめだ。言葉の最後が震えちゃって、ぜんぜんサマになんない。 「知ってるよ。」と彼は優しく微笑んだ。「・・・ずっとるりかの夢を見てたから」 え・・・な、な・・・ああ、だめだ。(さっきと違う意味で。) 血が上る。頬が熱くなる。わたし、きっと、今真っ赤な顔してる。 やだ。どーしよー。 これ、全国放送なのに〜。 ▼ 僕はるりかの右手にボールを握らせた。そして、自分の手をボールに重ねた。背筋を伸 ばし、表情をあらためる。 話したい事はいっぱいあった。でも、ここで伝えなければならないことは、一つだけだ った。 「このボールに賭けて、誓う。」 小さな、ささやくような声。でも彼女にだけにはちゃんと聞こえる声で。 「僕はるりかのような才能はない。又怪我するかもしれないし、調子を落としたり失敗し たりするかもしれない。」 二軍に落とされるかもしれない。トレードに出されるかもしれない。いや、もっと手っ 取り早くクビになるかもしれない。 「でも、これだけは約束する。」 僕はるりかの目を見て言った。 「僕の全知全能の及ぶ限り、そしてるりかが望んでくれる限り、金輪際、僕はるりかをひ とりにしない。」 精一杯の誠意と尊敬をこめて、僕は、僕の大切な『相棒』に思いを伝えた。 ドーム一杯に広がる拍手と声援の中で、僕は確かに彼女にそう伝えた。 「絶対に、約束する。」 僕はそれだけ告げて、るりかに背を向けた(とてもまともに顔を見れなかった。) そして、マウンドを降りピッチング・マウンドとホームベースのちょうど真ん中あたり で、振り返り、いつもどおりに・・・全くいつもどおりに、声をかけた。 「るりか!」 僕はグランド中に届くような大声で呼びかける。 「思いっきり腕を触れ、ストライクゾーンなんて気にすんな! どこへこようが受け止め てやる!」 るりかは真っ赤な顔して怒鳴り返してきた。 「失礼なっ! わたし、そんなにコントロール悪くないやい!」 ホントに耳まで真っ赤な顔。でも、不思議と怒っているようには、見えなかった。 ・・・この時の山本るりかのピッチングを、わたしは十年以上たった後でも、一球一球、 鮮明に思い出すことが出来る。 そのボールは、あきらかにそれまでのナックル・ボールとは違っていた。「揺れ」も「落差」も 「球速」も全く別種のものだった。なにしろプロの名だたるスラッガーがただの一度もボールに ふれる事すら出来なかったのだ。 後に『るりかボール』は『落差一メートル』『最大振幅30センチ』『インコースに来たボールが アウトコースに落ちる』『手元で二つに見えた』等々、様々な伝説とともに語られる事になるが、 それはこの夜の彼女と対戦した選手たちの証言が根拠となっている。 最後のバッターとして代打に立った球界を代表するあるスラッガーは 「キャッチャーにもとれんようなボールを、バットにあてられるかいっ!」 と、それは晴れやかな高笑いを残して球場を後にしたという。 ・・・・・・(中略)・・・・・・ 『奇跡は起こった。』 確かに、わたしは翌朝の朝刊にそう書いた。 調べられる限りわかった限りの情報を紙面につめこんだ。山本るりかが何を望み、何を背負って 連戦のマウンドに上がったのか。それをできる限り伝えようと、あらん限りの努力をした。 しかし・・・・・・今にして、わたしは思うのだ。 「一人の投手の魂の投球が、チームメイトを死の淵から呼び戻した。」 それ以上の記事はたぶん必要なかった。 『ある記者の日記』より |
あとがき
| 第八話 長老のあとがき 「るりすと」Wの第八話。最終話的なお話です。 この後に6話の続きが一つ。そしてグランドエピローグがつづきます。 ともかく、実質、最終話です。 元々、「自分なりに『2』を書いてみよう」というのが「るりスト」の始まりでした。 結局、長老は「先代の主人公が死ぬ」という発表があったあの時から、自分の見たい「2」 を探しはじめていたのかも知れません。 その所為でしょうか? われながら変だと思うのですが、この第八話で長老が一番書き たいと感じたセリフは、語り部君の告白でも、クライマックスでのるりかの胸中でもなく、 前主人公の「頼む」の一言だったような気がします。 さて、エピローグ。もしこの上、みなさまの体力と眼力が許されるのでしたら、どうか ご覧下さい。 ありがとうございました。 長 老 頓 首 |
