センチDE西遊記
| それはまだ世間が20世紀だった頃・・・とはじめてみたら、いったいどのくらい の人が、テレビドラマ版『西遊記』のオープニングのパロだと気付いてくれるでしょーか。 こんちにちは。長老です。 すべてはちょっとした冗談から始まりました。 2000年12月(当時はZLさんの「こんぺいとう」も50号ぐらいでした。) 掲示板でのちょっとしたお遊びから 「センチのキャラで西遊記をドラマにするとしたら・・・」 という発想でいくつかSSを書いてみたものです。幸い常連の皆さんもノッて下さり、楽し く遊んでおりました。先のことは基本的に未定ですが、またこんな風に遊べたら、などと 思っております。 会話形式のSSで、掲示板連載(笑)時と文章は同じで、最後の数編と予告が書下ろし。 キャラの描写に関しては、一部壊しすぎかなーと思わないでもないですが、広くてかる〜い心で見てやってください。 P.S. 完結しておりません。未登場のキャラもたくさんいます。 続き、今後の予定に関しましては、次回予告の後に書いてあります。 もしも、気にしていただいている方がいらっしゃったら、そちらを参照ください。 |
第一話 旅立て! 西へ 美由紀 「受験戦争から若者を救うためには私が持つこの五千四十九巻の参考書が 必要です。師弟、力を合わせて、天竺まで来るのですよ。 若 菜 「はいわかりました。お釈迦様!(感涙)」 夏 穂 「あんな事言ってるけど、どうする?」 るりか 「どーしよっか? 話の筋としては行くしかないけど」 明日香 「え〜! でもでも〜わたしって進学しないでアイドルになるからあ」 夏 穂 「そんな事いったら、わたしだってスポーツ進学だしい」 るりか 「えっと・・・砲丸投げ?」 夏 穂 「す・ぷ・り・ん・たー(怒)」 明日香 「あはははー。でもね〜今時、受験戦争は無いよね〜」 若 菜 「ぼそぼそぼそ(頭の痛くなるお経)」 第二話 新メンバー 加入! 三蔵法師の乗る白い馬は元々は西海竜王の娘でしたが、観音様の引き合わせで、 一行の旅に「馬」として参加する事になったのでした・・・ 真奈美 「・・・というわけで、馬として皆さんのお供をさせていただくことに なりました。」 若 菜 「ああ、観音様(感涙)・・・ありがとうございます。(さめざめ)」 夏 穂 「歓迎だよっ! これでお師匠さまも歩かなくて済むし。」 るりか 「仲間が増えるって良いよねー」 明日香 「うんうん。・・・で、さあ。なんで人間の格好なの?」 真奈美 「えっと・・・わたし、体が弱いから・・・重い荷物とか、ちょっと・・・」 みんな 「・・・・・」 第三話 辛い過去を乗り越えて 白馬は元々は西海竜王の娘でしたが父の竜王の怒りに触れて幽閉されておりました とさ・・・ 真奈美 「・・・というわけで、わたしは元は竜王の娘だったのですが、うっかり父の 宝物を燃やしてしまい、ここに鎖でつながれていたのです。・・・馬として 皆さんのお供をさせていただき、無事に天竺にたどり着ければ、その罪を許し てもらえるのです。」 明日香 「まあ、若い頃にはいろいろあるよね〜。」 るりか 「そーそー、猪八戒は月の宮殿で酔っぱらって仙女に襲いかかったんだっけ?」 明日香 「むか(怒)ああっ!だったら沙悟浄だって『玻璃の杯』割っちゃったんじゃ ない。だーれかさんと同じでえ。」 るりか 「ううっ。そ、そーゆー、痛い思い出させかたを・・・」 夏 穂 「ふっふっふ。小さい! 小さいなー。」 (高らかに笑いながら孫悟空の格好をした夏穂、登場。) るりか 「そーいえば・・・孫悟空は戦争だモンね。」 明日香 「神様全部敵に回して闘った反逆者だもんね。」 夏 穂 「はっはっはー。天界のブラックリスト・ナンバーワン! 輪っかの付いた保護 監察、泣く子も黙る斉天大聖といえばあたしの事!『姉御』とよびなさーい。」 真奈美 「こんな人たちと一緒に旅が出来るかどーか、ちょぴり不安になりました。まる。」 ※『玻璃の杯』・・・天上の宝物。元は近衛の兵士だった沙悟浄はこれを壊した罪で下界へ 追放になり、流沙河に住み着いた。・・・おお、なんかベストマッチな配役。 るりかって沙悟浄になるべくして、なったんだなあ(笑) 第四話 世界の果てでアイをさけんだけもの 天界を向かうところ敵なしで暴れ回った孫悟空は、最後にお釈迦様と対決する! 釈迦の手のひらから飛び出せれば孫悟空の勝ち。飛び出せなければ釈迦如来の勝ち。 ・・・西遊記序盤のクライマックスである・・・ 夏 穂 「ふっふっふ。この勝負はあたしの勝ちのようだねっ! 証拠に世界の果てに 立っていた柱にサインをしてきたよっ!」 美由紀 「孫悟空。それはコレのことですか。」 (釈迦の手のひらに『晴天体制ここに遊ぶ』と書かれている) 夏 穂 「ああっ! なんて事・・・わたしは・・・わたしはこいつの手のひらの上 を飛び回っていただけなんだ!・・・この勝負、わたしの負けだ。」 美由紀 「孫悟空、良く聞きなさい。」 (お釈迦様、まじめな顔で、書かれたサインに赤ペンで訂正を入れる。) 「晴天ではなくて斉天です。それから体制でなくて大聖です。」 夏 穂 「・・・・」 美由紀 「受験を甘く見ては行けません。いくらスポーツ推薦でも、こんなに誤字が あったら小論文で減点されてしまうのですよっ!」 夏 穂 「ほっとかんかーいっ!」 第四話は「孫悟空対お釈迦様」です。西遊記本編ではこの後、孫悟空は 五行山に押しつぶされてしまいます。そして五〇〇年が経過、三蔵法師が その前を通りかかるという展開になります。 第五話 出会いの山 五行山! 五行山・・・それは孫悟空が釈迦如来の力によって封じられた場所。そして、 三蔵法師と初めて出会った場所。・・・師弟の出会いと旅はここから始まる! (白馬に跨り山道を行く涼やかな容貌の若き旅の僧・・・遙か天竺へお経を取 りに行く三蔵法師・玄奘である。いろんな異次元の約束事の故に豊かな黒髪が 風に踊っていたりするが、気にしないのが、お・と・な。) 若 菜 「わたしの様な未熟者にこのような大役が果たせるだろうか?」 夏 穂 「・・・もしもし、そこのお坊さま」 若 菜 「西天・・・天竺大雷音寺は遙かに遠い。しかもその道程には魑魅魍魎が跋扈し ている。幼い頃から唐の都の中で暮らしていたわたしに、その道を行けるだ ろうか・・・」 夏 穂 「そこの、ブツブツ独り言呟きながら馬に乗ってるお坊様・・・」 若 菜 「・・・いや弱気になっては行けない。世のため人のため。千年後の民のため」 夏 穂 「唐の皇帝陛下の勅によって取経の旅においでの・・・あのう・・・ちょっと」 若 菜 「でも、わたしには立ち止まることは許されない! ああ、心細い。どこかに 強くてまじめな弟子はいないだろうか。ともに旅をしてくれるそんな弟子は!」 夏 穂 「いや、だから・・・おい、ちょっとお。こらあ、まてー(ふぇーどあうと)」 若 菜 「いけない何を弱気になっているのだ・・・しかし、しかしわたしの様な(以 下最初に戻る)」 夏 穂 「三蔵法師が『うっかり』五行山を通り過ぎてしまったことに気付いたのは、 二日後の事だった。」 第六話 新・恩讐の彼方に 三蔵法師は事前に観音菩薩から「五行山で孫悟空を弟子にするよう」と言われてい たのでした・・・。 若 菜 「申し訳ありません。わたくし、思い詰めると他の事が見えなくなってしま う癖があって。」 夏 穂 「いや、いーです。そんな、正座して、三つ指つかれても・・・ともかく、 ここから出して下さい。」 若 菜 「わかりました。」 (三蔵法師、たすきを取り出し、袖をからげ、のみと金槌を構える) 夏 穂 「はいっ? ・・・いや、山の頂上のお札を・・・」 若 菜 「非力なわたくしのこと、何年かかるかわかりませんが、絶対あなたを助け 出して差し上げます!」 夏 穂 「・・・・」 (かっちーん。かっちーん。かっちーん。) 若 菜 「もし・・・もし、わたしが道半ばに倒れたその時はっ。あなたがその後を!」 夏 穂 「どないせえっちゅううんやあああっ!」 第七話 すきこそものの上手なり 若 菜 「あ、ありがとうございました」 (三蔵法師、肩で息をしながら、礼を言う) 「あなたが止めて下さらなければ、取経の旅がここで終わってしまうところ でした。」 夏 穂 「終わってどーする・・・ともかく、そのお札さえ剥がして貰えたら、あたし、 自力で脱出できますから。」 若 菜 「承知しました。」 夏 穂 「・・・あ、結構、険しい山ですから、登るの、気を付けて下さいね・・・ って、え? 」 (三蔵法師、たすきはそのままで、荷物の中から弓と矢を取り出す。) 夏 穂 「あの・・・もしもし」 (ぴしり、と姿勢も正しく弓に矢をつがえる。) 夏 穂 「え、え〜と・・・・」 (三蔵法師、精神集中。) 若 菜 「・・・南無八幡大菩薩。」 夏 穂 「・・・いや、さすがにそれは違うと思う。」 ばっしゅううううううううううん。びしっ。(一撃でお札が切り裂かれる。) 若 菜 「はい。どうぞ。」 夏 穂 「・・・」 夏 穂 「わたしはとんでもない人の弟子になっちゃったのかも知れない・・・」 次号予告・・・・「怒濤の大河・流沙河!」(ナレーション 夏穂) 西に向かう旅の途中、巨大な河と強敵がわたしたちを待ち受けていた! 若 菜 「・・・そうですか。主演のSSを完結するといっておきながら、7 ヶ月も ほったらかしの上、今度はこんな所でカッパの役を。」 明日香 「地方巡業なんだね〜。」 るりか 「ううっ、そーなんです。・・・って、ちっがーう!」 論点がずれてるよーな気がしないでもないれど・・・あたしたちは西を目指すっ! |
